お店には白いピアノがあります。
その横に写真が飾ってあります。
コンチェルトのパンがお店をとびだして、海をみていたり、キャッチボールをしていたりする写真です。
現実にはそんなことはありませんが、お客さんのトレイに選ばれていくパンを見ると、
「みんなを幸せにしてこいよ」と思ってしまいます。
今日こんなおきゃくさんがいました。
つわりでご飯がまったくたべられないそうです。
いろいろためして、探してコンチェルトにたどりついたそうです。
「私今ここのフランスパンで生きているんです」
なんてすごいんだ。
そんな声を聞いて今日もおいしいパンを作るぞ!!と気合が入ります。
こんな風にひとりでも幸せにできたらいいなぁと思います。
今日で7月も終わりです。
小学生の頃は7月31日になると、夏休みがあと半分になってしまったように感じで切なくなったものですが。
今年の7月はたくさん雨がふりましたね。
お店の前の傘たてに一本の黒い傘が長い間たっています。
お客さんの忘れ物なのですがもう一ヶ月以上そこにあります。
ある日となりに水色の傘が来て2、3日とまっていきました。
そして何日か後にピンクの傘が遊びに来ました。ピンクの傘はちょっと長くて一週間くらいとまっていきました。そのあと、黒い傘がよりみちをして、次に黒い別の傘がとまっていきました。
何本もの傘が忘れられて、旅立って行ったのに一本の黒い傘だけはずっとそこに立ったままです。
もう7月も終わり、もうすぐつゆもあけるとおもいます。
今日も一本の黒い傘は持ち主を待ち続けています